アイスホッケー競技の見方Ice hockey
アイスホッケー競技の発祥は諸説様々ですが、屋内で行われるアイスホッケー(現在のかたち)の発祥はカナダと言われています。氷上の格闘技と言われるほどの激しいスポーツであり、その最大の魅力は選手とパックのスピードにあります。また、選手同士の接触プレー(ボディーチェック)も見どころです。
競技場(ホッケーリンク)
競技概要
- 競技時間
1試合を第1、第2、第3ピリオドの3回に分け、本国スポでは、1・2回戦は各ピリオド正味15分、これ以外の試合は各ピリオド正味20分、ピリオド間にインターバル(10分間)を挟み、試合を行います。なお、全ての試合において、10点差以上の得点がついた時点で、次のフェイスオフ以降のゲームタイムは、ランニングタイムで行います。 - 競技人数
本国スポでは、1チーム16名以内の選手で行います。1度に氷上でプレーできる人数は、ゴールキーパーを含めて6名までです。
アイスホッケーは、試合を中断することなくいつでも選手の交代ができることから、このタイミングも試合の見どころの一つです。
競技規則
アイスホッケー競技を観戦する上での基本的な規則について説明します。
- オフサイド
攻撃側の選手が、パックより先にブルーライン内のアタッキングゾーンに侵入した場合は違反となり、試合は中断され、ブルーライン手前にある最寄りのスポットやパスを出した地点から最寄りのスポットでフェイスオフとなり、試合が再開されます。 - アイシング・ザ・パック(アイシング)
センターラインより手前から出したパックが、誰にも触れることなく相手チームのゴールラインを通過した場合、試合は中断され、パックを出したチームのディフェンディングゾーン内のスポットでのフェイスオフで試合が再開されます。この場合、パックを出したチームは選手交代ができません。ただし、パックを出したチームがペナルティにより少人数の場合は、アイシングは適用しません。 - ペナルティ
反則を犯した選手やチームには反則の重さに準じて以下のペナルティが適用されることになります。- マイナーペナルティ
反則を犯した選手が2分間退場となり、ペナルティボックスに入ります。反則を犯した選手がいるチームは代わりの選手を出さずにリンク上でプレーできる選手が一人少なくなります。ただし相手に得点された時点でペナルティは解除されます。 - メジャーペナルティ
反則を犯した選手が5分間退場となり、ペナルティボックスに入ります。反則を犯した選手がいるチームは代わりの選手を出さずにリンク上でプレーできる選手が一人少なくなります。相手に得点されてもペナルティは解除されません。 - ミスコンダクトペナルティ
反則を犯した選手が10分間退場となり、ペナルティボックスに入ります。この反則は選手個人に課せられるため、リンクに代わりの選手を出すことができます。 - ゲーム・ミスコンダクト・ペナルティ
反則を犯した選手が試合終了まで退場となり、ベンチから退席して控え室に戻らねばなりません。
ただしこの反則は選手個人に課せられるため、リンクに代わりの選手を出すことができます。改正により従来のマッチペナルティーが科せられなくなったことにより、レフェリーやラインズマンへの屈辱行為や観客への危険な行為を行った場合にも適用され、また内容、怪我の程度によっても追加の出場停止処分が課せられます。 - ペナルティショット
攻撃のプレーヤーが、ゴールキーパーとの間に相手のプレーヤーがいない(ブレイクアウト)の状態で、ショットが反則により妨害された場合のペナルティで、ゴールキーパーと1対1でのフリーショットをおこないます。 - その他のペナルティ
メンバーオーバーやチームスタッフによる反則として、ベンチマイナーペナルティなどがあります。
- マイナーペナルティ
- 延長戦
第3ピリオド終了時に同点の場合は、5分間のサドンデス方式による「3on3方式」の延長ピリオドを行います。なお、決しない場合は、3名によるペナルティショット・シュートアウトを行います。それでも決しない場合は、1名ずつのサドンデス方式によるペナルティショット・シュートアウトを行います。
観戦上の注意
・パックがリンクの外に出ることがあるので、パックの行方には十分注意して観戦してください。・試合観戦は、選手や競技役員の人たちの妨げにならないよう、決められた場所で行ってください。
・携帯電話やスマートフォン、ビデオカメラなどでのフラッシュ撮影は、競技の妨げとなりますのでご遠慮ください。